その肩こりが辛くてどうしようもなくなる前にセルフケアを
肩こりの低年齢化が進み、国民病といっても過言ではなくなってきました。
パソコンやスマートフォンを長時間使うことで、5キロほどもある頭の重みの負担が肩へのしかかっています。そこに、慣れた姿勢で酷使される腕の重みも加わり、肩こりになってしまいます。
負荷の大きい肩が凝ってしまうのは、ある意味、当然ともいえます。
この肩こりをほぐすためには肩の辛い部分だけではなく、肩へと負担をかけている部分もほぐし、負担を減らしてあげることが重要になります。
忙しくてなかなかサロンに行く時間が取れない、少し自分の体を労わりたい方などには、自分でケアをすることも考える必要があります。
自分でほぐしやすいところをほぐす
肩が凝ったと感じたとき、ご自分で肩に手をやって揉んでみても、「なかなかほぐれない」「そこまで気持ちよくない」「やっていると逆に疲れる」ということはありませんか?
左肩を揉んでみたはいいものの、右肩が疲れてしまったから、やらない方がよかった―――というお声をいただいたことがあります。
そこでおすすめしたいのが、「大胸筋ほぐし」です。
あまり自覚のある方はいらっしゃいませんが、肩こりや猫背の方は大胸筋が縮こまっていることが多いのです。これでは身体の前後のバランスが崩れてしまいます。前が縮こまっている分、後ろが張っている状態になるためです。
前を伸ばし、背中側の筋肉が緩むことができるようにします。
やり方は簡単です。
「大胸筋ほぐし」
1.仰向けになります
2.ほぐしたい方の腕の力を抜き、手のひらを天井側に向けます
3.鎖骨下のくぼみに沿って、反対側の手指で押しほぐします
4.胸から腕の方へ進みながらほぐし、三度繰り返したら、逆側をほぐします
(仰向けになって、腕の力を抜くのは、腕の重みを支えるために筋肉が緊張状態になるのを避けるためです。どうしても仰向けになれるスペースがない時にやる場合は、肘を机に置くなどして肩に腕の重みがかからに状態でやってください)
圧の加減は、指が少しのめり込む位が目安です。痛いのを我慢すればそれだけほぐれるということはありませんので、ご注意ください。
日常の疲れを、特に肩に感じる方はぜひお試しください!