ファスティング=“1回やれば痩せる”ではない
今現在、注目を集めている『ファスティング』。
これは日本語で「断食」を意味しています。とはいっても、一切食物を口にしない断食ではなく、通常の食事を野菜ジュースや酵素食品といったものにかえ、日常生活を送る上で必要最低限の栄養を摂取しながらの方法が主流です。
ファスティングは酵素ダイエットと呼ばれることもあり、減量法の一つとして受け取られることも多いですが、主目的は痩せるためものではありません。
元来、朝昼夜と一日三食、しっかり摂るのが良いとされています。けれども、空腹になっているわけではないけれど、「お昼休みは食事する時間だから」や「出された食事は全部食べないと失礼だから」と食べる。また、ついつい摂ってしまう習慣化した間食、「小腹がすいたからお菓子をつまんでしまう」や「甘いココアをおやつ代わりに飲む」などによる過食は、内臓に負担をかけます。飲酒を控える休肝日は意識されるようになってきましたが、実質365日毎日働いている胃や腸を休める日はあまり言及されることはありません。
ファスティングは普段、消化に回しているエネルギーを、排泄や代謝に回し、体内サイクルの乱れなどを整える助けとなります。その過程で、身体に溜めていた不要物を排泄するなどして減量しますが、痩せすぎの場合は増量することもあります。体内環境のリセットにより、その人の適正な体重へと導かれるためです。
しかし、一度のファスティングで多くの人が求める結果が出ることは、ほとんどありません。ファスティングを終え、また元の生活に戻してしまえば、意味がありません。
心身の健康のために、体内をデトックスしてくれる一つの方法がファスティングです。正しく準備期・実施期・回復期を経て、その後の日常生活もそれまでのものを改めることで、十分な結果を得られます。
より良い成果のためには、ファスティングをきちんと理解したうえで行うことをおすすめいたします。